企業のPR施設、PRブース、美術館の展示室、商業施設等の空間デザイン、また映像コンテンツの制作、AR、VR技術と連動したコンテンツディレクションなど、幅広い分野のお仕事をさせていただいています。
図面やパース、グラフィック、提案書を作成するのも好きですが、最近はお客様との打ち合わせを楽しめるようになりました。その場で新しいアイデアが生まれたり、全く違う発想が生まれたりと、ライブ感を楽しめるようになったと思います。
お客様の思い、または悩みを、自分のデザイン・アイデアによって解決できた瞬間に やりがいを感じます。また、それが形になっていくのもこの仕事の楽しみの一つです。
学校では図面の描き方や表現などのテクニック的な部分はもちろん、デザインに至るまでの思考プロセスを培うことができたように思います。
課外授業として小学生と一緒に大きな紙に「未来の街」を描くというワークショップがあったのですが、最初にお手本として黒い色を使って道路を描いてみせたところ、その後に続いて小学生もさまざまな絵を描きましたが、最終的に黒を基調とした絵ばかりが出来上がってしまいました。
もし、最初に水色や他の色で道路を描いていたら、全く違った絵になっていたのかもしれません。
自分が「道路=黒である」という先入観を持っていることを小学生から教えられたようで、その時の出来事が強く記憶に残っています。
前職では現場監督をしていた経験から、現場の大変さ、大切さを学びました。
今は自分がデザインを提案する立場となりましたが、最後に作るのは現場で作業している「人の手」であることを忘れずに、現場に敬意をもって仕事をするように心がけています。
デザインをするうえでは「自分自身の個性を持つこと」を大切にしています。今やネットで検索すればお手本になるような意匠が沢山あると思いますが、そればかりを頼るのではなく、自分の内からデザインを生み出していくことを意識しています。
(建築・インテリアについて)「好きこそ物の上手なれ」が向いている分野だと思います。沢山寄り道して、色んな人と会って、色んな文化を吸収して、良い遊び方を覚えることがクリエイトする上で大切です。
好奇心や探求心が無ければより良い考えが生まれませんし、穴吹デザイン専門学校は自分次第でどこまでも行ける・行かせてくれる学校だと感じています。みなさんも学校生活のなかで興味を広げ、色々なことにチャレンジしていってください。
「進学の決め手は先生との出会いでした」と語る横山さん。
建築・インテリアの世界でプロとなった今、当時の恩師である西尾先生とともに、穴吹デザイン専門学校時代の思い出や学んだこと、デザインに対する思いを語っていただきました。
株式会社乃村工藝社 中四国支店デザイン部