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藤山 信博
講師
建築 インテリアデザイン 商品企画デザイン
一級建築士
藤山建築デザイン事務所代表

担当授業:計画論、住宅デザイン

http://fujiyama-design.jp

どうデザインするかではなく、デザインによって何が生まれるのか。
何かを生むデザインは「思い込みを捨ててみる」ことからはじめます。
そしてそのデザインは、未来へ繋がる「持続性」を持つことが大切と考えます。



己斐大迫の家

風景を取り込む小さな住宅です。敷地は2方向を崖とした約30坪の変形地です。一見短所に思えますが、見方を変えると個性的な長所に変わります。崖の周辺は緑が生い茂り、敷地が持つ力を借りることで、 豊かな住空間が生まれます。緑の眺望、そして緑の風を楽しむ家です。
竹原の家

店舗併用住宅です。店舗部は理髪店です。 「どうすれば気持ちよく散髪できるのか」をデザインしました。小さな中庭を配し、それを観賞しながらカットしていただきます。住宅部は店舗より奥に配し、落ち着いた佇まいにしました。1階は仏間のある和室。ここからも同じ中庭を眺めることが出来ます。 普段は押入れの中に仏壇や縦格子戸を収納しています。2階はOPENな24畳のLDKとし、くつろぎの空間を演出します。
bb:geek  Stairs Gallery Cafe 

1Fはカフェ。上階からスターウォーズ、エイリアン等のギャラリーです。スターウォーズの物語は砂漠の惑星 「タトゥイーン」 から始まります。この惑星をイメージした砂の外観からスロープにて半階下ることで高揚感を生み出し、約3mの鉄扉を開くと、そこにはダークな空間が迎えてくれます。 砂の惑星から宇宙へのアプローチです。大空間には各ギャラリーフロアが回り階段のように半階ずつ重なり合っています。どの階からも他階を望むことができ、人を引き付けます。特に一階カフェから見上げる重なり合ったフロア群はリズミカルで楽しい。これは人を上階へと誘う仕掛けでもあります。 フロアが重なり合わない中央にあるトライアングル状の吹き抜けからは、それを型取った唯一の採光である天窓から陽光が差し込み、 幻想的な空間を演出します。
デザインの概念は、"見た目"だけではない
私がデザインをする上で多大な影響を受けたのが学生時代からの放浪の旅です。
これまで訪れた国は十数カ国、五大陸に渡ります。

アメリカ・イギリス・フランス・オーストラリアの先進諸国。
アジアでは、中国・タイ・インド・トルコ。
中東、北アフリカでは、エジプト・イスラエル・イエメン。
南米では、ペルー・ボリビア・パラグアイ・チリ・アルゼンチン。etc

それぞれ違う文化圏を旅しましたが、特に開発途上国に学ぶことが多かったように思います。
砂漠や山岳地帯、亜熱帯の建築。これら電気やガスもない、バナキュラー(土着)建築は、
その土地の材料を使用し、気候に適した造形で大変興味深いものでした。
しかしそれだけでは説明がつかないほど、そこに住む人の誰もが幸せそうなのです。
それらの建築が、人を幸せにしているのは、”単に気候に即しているだけでなく、
その地域や文化から、生き方を表した建築だからだ ” という思いに至りました。
「思い込み」もなく、なにより生活から自由に導き出された空間は、
自然に”触合い”や”温もり”に満ちています。
これが、何世代も渡って持続できる建築ではないでしょうか。
構法や素材やエコ も大切ですが、いかに丈夫で、過ごしやすくとも
そこに住まう人の生き方を無視すれば 決して持続可能な建築には なれないでしょう 。

デザインそのものよりも、デザインによって何が実現できるのか、何が生まれるかが大切です。

デザインは”見た目”だけではありません。デザインによって”触合い”や”温もり”という現象を
生みたいと思います。

私は美しい建築を目指します。
そのためには、周辺環境や敷地のもつ力、
採光、通風換気などの自然利用、そして耐震、断熱性能の向上等、様々な配慮が必要です。
しかし、それだけでは、「箱」のデザインになってしまい、 ”触合い”や”温もり”に直接繋がりません。
これでは持続性を持つことは難しいでしょう。

「思い込みを捨ててみる」ことから、本当の人の想いを実現できるデザインが見えてきます。
想いは人それぞれ異なります。それを建築表現すれば、”結果的”に個性的になるかもしれません。
しかしながら、愛着が生まれる建築になります。
この愛着は、ずっと利用していきたいという持続性に繋がるでしょう。

デザインの考え方は多種多様です。真のデザインは、人を幸せにする力があるはずです。

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