2025年04月16日
商品企画デザイン学科の卒業生が、「小黒三郎賞・創作玩具公募展2025」に応募し、審査員賞(木工作家の多胡 歩未さん賞)を受賞しました。
このコンペティションでは、遊び手である子どもの側にたってデザインされた創作玩具が対象となります。
「Q」
商品企画デザイン学科
平野 咲葵さん
今までにない積み木遊びの提案がしたいと思い作制しました。
コンセプトは“ながく遊ぶ 親子で遊ぶ”です。
まず、”ながく遊ぶ”についてです。出産祝いでもらっても乳幼児期に遊ぶ機会が少ないという声の多い積み木を、0歳では転がしたり、掴んだり、口に入れたりして、1〜3歳では積んだり、紐を通して繋げたり、ながく遊べるよう工夫しました。
次に”親子で遊ぶ”とは、子供にテレビやスマホ、タブレットなどを見せる子育てが増えていると感じたので、親子で協力して楽しめるようなおもちゃを制作しました。難易度を高くすることで親子で話し合い、協力しながら完成させる積み木にしました。
作品名に込めた思いは球体の意味の“球”と思考力を育てる意味の“Q”からつけました。
積み木としてはあまりない球体で、それぞれに窪みと穴が空いているのが特徴です。また木製の球体ならではのあたたかみがあり、愛嬌があります。さらに、安全面に配慮してオスモカラーのクリアを塗っています。
遊び方の提案としてはつむ、とおす、ころがす、にぎるなどです。積み上げていくのは大人でも集中力が必要なのでどんな年齢の方でも楽しめます。球体を生かしてボールのように転がすと、窪みがあるので不規則に転がり、面白いです。穴に紐を通すことで指先のトレーニングにもなります。積み木同士がぶつかり合う音も聴覚を刺激します。
4月29日(木)から5月6日(火)まで、作品展を現代玩具博物館・オルゴール夢館で開催します。
ぜひ実際に作品をご覧ください。
2025年2月6日に開催された商品企画デザイン学科の学生の
卒業・修了制作コンテストの様子を紹介します。
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