—7mは大変ですね(笑 学生はどんな反応でした?
「当初は下絵そのものの学生コンペで取り組んだものの、やはり応募数が少なく、じゃばらの仕組みを利用してのアイデアを募集、というかたちに切り替えていきました。そうすると、いくつか面白いアイデアが学生から出てきました。今回の、じゃばらを利用して隠れている中身が見える、というのが新生さんの目に留まり、アイデアとしてはそれを活かそうと」
—それ面白そうですね!でも、描くのはすごく大変そうです。
「そうなんです。でもそんな中、建築の学生が、街並みを描く、というスケッチを出してきたんです。いわゆる、アイソメトリック図で描くことを前提にしたら、建築やインテリアの学生が使っているCADというコンピューターソフトを使えばトレース用の下絵としては比較的簡単に出来そうだとひらめきました」
—できそうな気がしてきましたね(笑
「はい。それから学生が起こしたCADデータを元にしたラフスケッチを新生さんにプレゼンして、それで行きましょう、という話になりました。アイデアを出した建築学科の中村さん(2022年3月卒業)が改めて本番用にCADでベースを作り、下絵の全体構成を作成し、それぞれの建物の外観を、インテリアデザイン学科の黒木さん(2022年3月卒業)がデザインしました」
—数名で取り組んだんですね。どうやって作業を進めていったんです?
「ちょうど冬休みに入ったころで、それぞれ彼らが家で手分けしてそれぞれのタブレットやアプリでトレースを描き、私はデザイン監修という立場でそれらの画像をメール等で受け取って全体を編集していきました。3人で冬休みにコツコツと。ビルの外観はアプリ上で複製などができるのですが、人や家具はひとつひとつ描いて表情を付けていきました。3人でタイトルやディテールにも拘りましたね。建築やインテリアに興味がある人であれば、有名なあの家具だな、とか分かるアイテムも盛り込んでいますので、楽しんでもらえるかなと思います。あとは、気付いてもらえると思うんですけど、あのバンドとか登場させてます。そんな風にクスッと笑えるようなシーンをちりばめています。パッケージの色も、なるべくニュートラルにベージュがかったグレーで、ちょっとクールなトーンにしました。本業のイラストレーターの方々が描くものと比べると、粗はたくさん見つかるのですが、狙った空気感と、どこか知らない街の或る一日、という情景を描くことが出来たのではないかと思います」
—狙った空気感を出そうとする中で、遊び心があるのいいですね。分かる人には分かるというか。どこまでやるかは難しそうだけど、個人的には好きですね(笑
—最後の質問ですが、今回作業をしてみてどうでしたか?
「そうですね、絵の中に出てくるそれぞれの人すべてに、それぞれの人生があるのだと思うと、僕らが暮らしている街の風景って本当に多様だし、それ自体がすごく愛しいなと。そんなことを共有しながら作業をしていましたね。結果的には、建築やインテリアの学生ならではの作品になったのかなと思いますね。今後は学科を超えて作業できる環境も模索したいですね」
—学科を超えての取り組みも楽しみですね!ぜひ、機会があれば見てみたいです。今回はありがとうございました!
西尾先生からのお話しを聞いていると、楽しみながら熱中できる充実した時間を過ごしたんだなと伝わってきました。
このような機会をくださった株式会社新生のみなさま、ありがとうございました!
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