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清水 均
主に首都圏の建築・不動産を手掛ける株式会社SPEACの空間デザイナー
アナデ

これまでの実績・活動・プロジェクトについて教えてください

穴吹デザイン専門学校を卒業後、広島の建設会社に4年間勤務していました。個人向けの住宅リノベーションの事業部で、設計と現場監督の両方を経験しました。

その後東京へ拠点を移し、現在は株式会社SPEAC(スピーク)(不動産仲介を行う、東京R不動産の運営母体)にて、建築設計・都市計画コンサルティングを中心に多様なプロジェクトに従事しています。

一例として、「SUPERNOVA KAWASAKI(スペルノーヴァ カワサキ)」が挙げられます。川崎市の所有地(主な地目は緑地)の活用を提案するコンペがあり、芸能プロダクションのホリプロとチームを組んで応募したことがはじまりでした。結果として、川崎の音楽・エンターテイメント性を高める拠点をつくる提案を選定頂けました。鉄道に隣接する敷地でもあり、行政に加えて鉄道会社など複数の関係者との折衝を通じ、建築設計からプロジェクトマネジメントまで携わったプロジェクトです。
アナデ

それらのなかで特に印象に残っていること、またそれについて今どのように感じていますか

デベロッパーが所有するマンションの共用部(エントランス・ファサード)のデザインを担当したことが最初のきっかけでしたが、建築物を「投資資産(不動産)」として考える視点ですね。広島時代はB to C (*1)の案件が多く、個人の好みに寄り添う設計が中心で、土地や建物の所有者と使い手がほぼ一致していました。一方で東京での業務はB to B (*2)の案件が多く、「投資収益性の観点」を踏まえた空間設計が求められるようになりました。事業主であるデベロッパーや個人投資家などと賃料や収支想定など「空間の事業性」について、やりとりする場面が圧倒的に増えました。
(*1 B to C:企業(法人)と個人間を対象にしたビジネス *2 B to B:企業(法人)や行政といった組織同士のビジネス)

このようなきっかけもあり、土地と建物の両面から建築の在り方を意識し、空間活用の企画から物理的なかたちまでを設計・デザインするよう心がけるようになりました。

新たな才能が開花する場 SUPERNOVA KAWASAKI

多目的利用も可能なライブハウスの設計にも関わった

アナデ

仕事をする際の流儀、自分らしさについて大事にしていることは何ですか?

楽しめる状況づくりを大事にしています。そのために、対象となる土地や地域の歴史や文化をリサーチ・イメージするプロセスを心がけています。例えば、川崎のプロジェクトでは、川の氾濫からまちや文化を守る土手や堤防が築かれてきた歴史から、次代のアーティストの才能が守られ開花するイメージを重ね合わせ、この場にしかないストーリーを建物内外のデザインや素材選定に落とし込みました。その土地やクライアントの物語のつづきを生み出すような建築だと、自分も楽しいですし、多くの人がその物語の一部にもなれると考えています。
アナデ

穴吹デザイン専門学校で学んだこと、今でも心に残っていることは何ですか?

たくさんありますが、「細かく長すぎて伝わらないプレゼン」はいろんな意味で印象に残っています。課題で取り組んだことをみんなの前で発表する場面でのことです。私はほぼ例外なく、時間切れを繰り返していました。熱意を持ってその場に臨むだけに、ほぼ伝わらない状況にフラストレーションを感じていましたね。ただ、振り返ってみれば、本質を構造的に伝える力と、考えをかたちに落とし込むスタディが全く足りていなかったなと感じます。一方でその経験が、「論理的に話すこと」や「空間のかたちに考えを載せる」という意識や実践に繋がっています。

また、そもそもどうしたらいいかを考えることが好きだったことに加えて、当時の先生から投げかけられた「そのデザインは何を生み出しているか」や「いい答えよりいい問いを」といった言葉が、色んなことに問いを投げかける習慣へ繋がったように思います。思いに向き合ってもらえる先生方の存在と、大学と比較して、一人一人に向き合う時間が多い学習環境にも恵まれたように感じて、今でも心に残っています。

清水さんが関わった東京日本橋兜町のリノベーションプロジェクト(旧銀行・築70年超の元鰻屋など)

日本金融の中心地である兜町。近年は株券の電子化を境にまちや人の様子とともに、ビルの用途やまちの雰囲気が開かれたものに様変わりしました。新たな時代を牽引する主要なプロジェクトのうち、清水さんが関わった案件を紹介してくれました。

アナデ

これからの清水さんのことやキャリア観を聞かせてください

心が安らぎ、時に動く空間づくりがしたいですね。演劇の舞台や音楽ホールなど、「言葉を介さずとも人の感情が揺さぶられる場所や状況」に強い関心があります。目には見えない空間要素も味方につけて、人と影響し合うインタラクティブ(双方向)で統合的な空間を生み出していくことがキャリアの指針です。

「どんな土地を探し、どう運用するか」など企画設計の段階から頼りにしてもらえるディレクター・プロデューサーのような立ち位置を確立したいと考えています。プロジェクトや空間の在り方に関する指針をデザインするような役割でしょうか。人の身体よりも大きなこともあって、建築は自分一人で完結しないのが面白いです。オーケストラのようにいろんな演奏家が音を奏でて、1曲や1つのアルバムをつくるように、役割を見つけてひとや空間と関わることを続けていきたいですね。
アナデ

最後に、この分野に興味を持ち始めた高校生や後輩たちにメッセージやアドバイスをお願いします

色々ありますが2つ挙げると、
時には「机を離れて、フィールド(まち)に出て、“知る”と“感じる”のサイクルを回すこと。」建築は、人と同じように社会や環境と接点をもつ、リアリティのある存在です。AIやCADソフトの力を使えば、机上で作れた気になりますが、質量と時間軸をもつことを忘れてしまいがちです。まちに出て、時にその場に佇んで人が建築(空間)とどう関わっているかを観察したり、音を聞いたりと、身体全体で空間に触れることで、自分の内側に心地いい空間の見方が宿るように思います。

なので、アルバイトをしたり、遊びに行ったりすることもおすすめです。その先々に出会う照明一つとっても、オフィスと飲食店ではその扱われ方は異なります。長い道のりですが、知ると感じるの積み重ねが、自分らしい空間づくりにつながると実感しています。

もう一つは、「正しいだけではなく、楽しいに意識を向けること」です。学校や試験の場では、正しいことをして、評価を得ることを目的に行動してしまいます。そうなると、いかにもすごそうな建築やすごいとされる人の考えや言葉に影響を受けるかもしれません。でも、多くの場合正しいことは他人事になりがちですし、それだけだと誰の心も身体も動かないなと思うんです。一方で、楽しいや好きといった気持ちはいつでも誰にとっても大きな推進力になってくれます。これまで経験してきたリアリティのある小さな実感が自分や誰かの「正しい」になっていくんだと思います。これまでもこれからも素直な感覚をぜひ大切にしてください。

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