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改修で建築当初の「素の姿」に戻す

ジャーナル

2022年04月11日

新しいアイデアが生み出しやすい白紙のような空間へ

これまでざまざまな作品が展示されてきたギャラリーなど、計3ヶ所で改修工事が行われました。

ギャラリーは、在校生、卒業生、講師や業界の方の作品も展示され、学科を超えてさまざまな人が交わることができる、本校にとって大切な空間です。

そんな空間を改修する際に大切にしたのは、建築当初の「素の姿」に戻すということ。
担当された山根先生からコンセプトが届きましたので、ご紹介します。

「引き算」のアプローチで白紙のような空間に
人は新しく何かをデザインしようとする時に、何も書かれていない白紙にイメージやコンセプト書いたり、頭の中のアイデアもゼロの状態から組み立てていくことが、普通ではないだろうか。

デザインという領域を学ぶ場所として、時代と共に変化し、装飾にまとわれた空間ではなく、この改修では建築当初の建物の「素の姿」に戻すことを大切にした。

コンクリートであれば、コンクリートのもつ表情を生かす。
鉄であれば、鉄のもつ表情を生かす。
石であれば、石、木であれば、木というようにそれぞれの表情を生かす。

個々の素材の持っている大切な表情を当時の姿に還元し、日々学生が新しいアイデアを純粋に生み出しやすいような、白紙のような空間を目指した。

設計やデザインは、素材に何かを「足し算」をして生かすことも大切であるが、それぞれの素材を「素の姿」に戻す「引き算」の思考でアプローチしても、建物や空間は建築当初よりも魅力的になる。

この場所で過ごすたくさんの人々が「素の姿」となった空間で自然体に新しいアイデアをたくさん出せることを願っている。

これからどんな場所になっていくのか、楽しみですね。
進学を検討している人も、ぜひオープンキャンパスでご覧になってください。


じつは家具がまだ揃っていないのですが、納品されるのも楽しみのひとつです。
また、家具が揃った様子もアップしてみたいと思います。


写真はこの3月にインテリアデザイン学科を卒業した岩本さんが撮影してくださいました。

岩本 在夢 Arimu Iwamoto
photographer
インテリアデザイン学科卒業
Instagram @arimu_iwamoto 

2021年 写真展「20 21」開催
2021年 写真展校内開催
2020年 「Camps学生デザインコンペ」最優秀賞受賞

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