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建築士になるには?仕事内容、必要スキルを解説

インテリアデザイン

建築

2024年08月18日

皆さんが、普段生活したり街中で目にしている住宅やお店、学校や百貨店、ビル、マンションなど、そのほかさまざまな建物は、建築士が設計しています。どんな建物にもそれぞれに建築主の思いがあります。その思いを実現させるのが建築士の仕事。専門性が高く、社会に貢献できる建築士の仕事に憧れる人も多いのではないでしょうか。

ここでは、建築士にはどんなスキルや資格が必要で、具体的にどんな仕事をしているのか、また、どんな勉強をすれば建築士になれるのかを紹介していきます。

建築士とは

建物の設計・工事監理を行う建築のプロフェッショナル
建築士は、「建築士法」に定められた国家資格および職業です。
一級、二級、木造の3つの資格にわかれており、建物の規模、用途、構造に応じて、取り扱うことのできる業務範囲が定められています。

建築士の仕事

設計だけが仕事ではないのが建築士。お客様へのヒアリングから建物の完成まで、どんな仕事をしているか紐解いていきましょう。

●ヒアリング:「建物をどんなデザインにしたいか」「建物の構造はどうするか」「予算はどのくらいか」など、建物を建てるためのヒアリングを依頼主にしていきます。

●設計:建物の構造や設備、材料などを決め、構造計算、図面作成、法律への適合などを確認して設計図や仕様書を作成します。設計には、「意匠」「構造」「設備」の3種類があり、建物の建築物のコンセプト作りや外観・内観イメージなどデザインを決めるのが意匠設計、建物の強度や安全性を検証するのが構造設計、空調、音響、光、それに伴う配線・配管などインフラを設計するのが設備設計です。

●技術的サポート:建設プロジェクトのスケジューリング、予算管理、材料の調達などを行います。

●工事監理:工事現場に立ち会い、品質管理、安全管理、納期管理、設計図や仕様書の通りに工事が行われているかなどを確認します。

●契約管理:建設許可や道路の使用許可申請などの行政手続きや、建築主と施工業者の契約書の監修、契約内容の折衝、建築物に関する調査鑑定などを行います。

●引き渡し:工事が完了し、建物が完成したら依頼主に引き渡します。設計図通りに出来上がっているか、仕上の不備はないか、清掃は出来ているかなどを検査し、依頼主立ち会いのもと最終チェックをします。

 

建築士は、建築物が法律に準拠し、安全で効率的に機能することを保証することが求められます。

建築士の資格

建築士として働くためには、建築士試験を受験し建築士の資格を取得する必要があります。資格の取得方法をケース別に解説します。
建築士の資格には3つの種類があります。
●一級建築士
●二級建築士
●木造建築士
それぞれ資格ごとに受験資格が異なります。また、設計や工事監理できる範囲がそれぞれ違います。
一級建築士
一級建築士は3つの資格の中で最も難易度が高く、二級建築士が設計・工事監理できるものには制限があるのに対し、一級建築士には制限がありません。
資格を取得すれば、住宅やビルなど以外にも大規模な商業施設や病院、モニュメントや競技場など、多くの人が利用する施設を設計することができます。

一級建築士の登録に必要なこと
一級建築士の試験合格 + 実務経験

受験資格
・指定科目認可を受けた大学、専門学校の課程を卒業

登録に必要な実務経験
・大学(4年)卒業の場合:実務経験2年
・専門学校(2年)卒業の場合:実務経験4年


二級建築士
二級建築士は、概ね住宅規模の建築物が設計可能となる資格です。住宅メインで設計を行う方は、二級建築士免許のみ取得することもあります。
一般的には、認可を受けた大学または専門学校を卒業して受験しますが、独学でも高校卒業後7年の実務経験を積めば受験可能です。

木造建築士
木造建築士は、木造住宅程度の建築物が設計可能となる資格です。二級建築士よりも設計できる範囲が狭まり、木造建築のみとなります。受験資格は二級建築士で求められる要件と同じです。

建築士になるには

以上の資格がある中で、ここでは一級建築士に絞って説明していきます。
独学
一級建築士の資格は、普通高校を卒業するだけでは受験できません。基本的に一級建築士の受験資格を得るためには、大学・専門学校で建築に関する指定科目を履修・修了する必要があります。しかし、実務経験を積めば独学でも建築士の資格を得ることが可能です。

独学の場合には、まず二級建築士に合格する必要があります。普通高校卒業後、実務経験7年で二級建築士の受験資格が得られます。次に、二級建築士として4年の実務経験を経て一級建築士が受験可能。つまり、普通高校卒業後、最短でも11年の実務経験年数が必要です。

独学のメリットとしては、まず、自分のペースで学習を進めることができる点です。興味のある分野に集中したり、特定のトピックを深く学ぶことが可能です。また、仕事や他のコミットメントがある場合でも、自分のスケジュールに合わせて学習することができます。独学の場合、自分に合った多様な方法での学習が可能です。テキスト学習のほか、インターネットを通じて建築に関する情報や学習資料を収集したり、オンラインの講座、書籍、ビデオチュートリアルなどを活用して学習を補完することができます。

しかし、独学にはデメリットもあります。
独学の場合、専門家からの指導やフィードバックを受ける機会が限られます。建築の知識やスキルを正確に理解し、誤った情報を避けるためには指導は重要です。また、一級建築士の試験は幅広い知識やスキルを要求するため、コツコツと努力を積み重ねられる人でないと、独学での資格取得は非常に難しいでしょう。
大学
大学にの建築・工学系学部に進学するメリットとしては、建築に関する幅広い知識やデザイン、構造、環境、歴史などの基本的な教養を学ぶことができる点があります。また、建築に関する理論的な知識を深く学ぶ機会があり、建築設計の基本原則や技術、法規制などについての理解が深まります。他の学問分野との交流もあり、建築をより幅広い視点から捉えることができます。

デメリットは、大学は4年以上の学位プログラムであり、経済的な負担と、キャリアスタートまでの時間がかかることが挙げられます。また、理論的な学習が主体となります。

専門学校
建築系の専門学校に進学するメリット(おすすめ)として、短期間で修了することが挙げられます。
専門学校の多くは2年で卒業し、すぐに一級建築士の試験を受験できます。(登録には4年の実務経験が条件・必要です)経済的負担が少なく、キャリアスタートも早められます。

他のメリットとして、実際の建築設計や施工技術に特化した実務的なスキルを重点的に学ぶことができる点があります。現場で活かせる経験を重視する場合に適しています。また、専門学校は実務者とのつながりが多くあり、卒業後すぐに建築現場での仕事を見つけやすいかもしれません。社会人を経験後、入学してくる方もいます。

デメリットとして、専門学校は実践的なスキルを重視するため、建築に関する理論的な知識や深い理解を得る機会が限られるかもしれません。また、 大学よりも専門的な教育を受けるため、建築の幅広い分野に対する理解が不足する可能性があります。


どの方法がおすすめか、選択するかは、あなたの目標や優先事項によります。建築の理論を深く学びたいのか、実践的なスキルを重視するのか、また学費や期間なども考慮して決定すると良いでしょう。

建築士に必要なスキル

建築士になるためには、資格以外にも幅広いスキルや知識が必要です。建築士に必要な主なスキルを見ていきましょう。
建築設計スキル
●空間デザイン:建築のデザインプロセスを理解し、機能的で美しく魅力的な空間を設計できる能力。
●プランニング:施設や建物の配置、間取り、レイアウトの計画を立てる能力。
●デザインツール: CAD(コンピュータ支援設計)ソフトウェアや、建築モデリングツールの使用スキル。
建築技術スキル
●建築構造:建物の構造や基礎、耐震設計などに関する知識と技術。
●建材と仕上げ:建築に使用される材料や仕上げの種類、特性、適切な使用法についての知識。
●環境設計:建築物のエネルギー効率や環境への影響を考慮した設計スキル。
マネジメントスキル
●スケジュール管理:プロジェクトの計画や進捗を管理し、タスクを適切にスケジュールする能力。
●予算管理:プロジェクトの予算を管理し、資金を適切に配分するスキル。
コミュニケーションスキル
●依頼主とのコミュニケーション: 依頼主の要望やニーズを正確に理解し、コミュニケーションを円滑に行う能力。
●チームワーク:複数の専門家で構成されるプロジェクトチームでの協力体制を築く能力。
法律と規格の知識
●建築法規制:建築に関する法律や規制、建築基準法に関する知識。
●規格と基準:建築や安全に関する規格や基準についての知識。
これらのスキルは、建築士としての専門知識と実務経験をカバーするものです。建築士は、デザイン、技術、マネジメント、コミュニケーションなど、さまざまな分野で幅広いスキルを持つことが重要です。

建築士に向いている人

創造性とデザインへの興味がある人
建築士は建物や空間のデザインを担当するため、創造性や美的センスが求められます。新しいアイデアを生み出し、機能と美を融合させることに興味を持つ人が向いています。創造性やセンスはあとからでも身につけられます。建物、公共空間、アート展示、デザイン関連のイベントなどを訪れて観察しましょう。他の建築家やデザイナーの作品から学び、自分のセンスを豊かにすることができます。
ものづくりが好きな人
純粋にものづくりが好きな人は、建築士に向いているでしょう。建物を設計し、施工から完成までを見届けるには、長い期間がかかります。何かを作り上げることにやりがいを感じるタイプなら、行き詰まりを感じたときやつらくなったときにも、くじけることなく乗り越えていけるでしょう。
忍耐力のある人
建築士の資格を取得するには、継続的な勉強が必要です。継続力があり、何事もあきらめず向き合える人は建築士の素質があるといえます。

また、1つの建物を完成させるには、計画から完成まで数年にわたることがあります。さらに、設計や施工過程で予期せぬ問題や変更が発生することもあります。これらを対処するためには、プロジェクト全体を通じて忍耐強さを保つ必要があります。
これらの特徴は、建築士としての成功を支えるために必要な要素ですが、個々の人の経験や背景によって異なる側面もあります。建築士の仕事は多岐にわたり、さまざまなスキルが求められるため、自分自身の強みを活かして専門家として成長することが大切です。

建築士の就職先

●建築設計事務所
建築士の就職先として、真っ先にイメージしやすいのが建築設計事務所ではないでしょうか。建築設計事務所は、建築プロジェクトの設計や計画を行う専門の組織です。建築士はここでデザイナーやプロジェクトマネージャーとして働くことができます。

建築設計事務所もさまざまで、少ない人数のスタッフで運営している個人事務所から全国展開している大手の設計事務所まで幅広くあります。それぞれの建築設計事務所の特性や建築領域を比較して、自身にあった建築設計事務所を選ぶと良いでしょう。

●建設会社
建設会社で働く場合、建物や施設の建設、工事・監理などの業務を担当します。大規模な建設会社は「ゼネコン」とも呼ばれます。
建設業として規模の大きい建設工事に従事するので、強い責任感が求められますが、給与や福利厚生といった待遇面は充実しています。ゼネコンに就職する場合は、一級建築士の取得とあわせて一級建築施工管理技士などの取得を意識しておくといいでしょう。


●公共機関・地方自治体
都市計画や公共施設の設計や監理を行うために、公共機関や地方自治体で公務員として建築士が採用されることがあります。建築物の確認審査や建築相談、耐震の診断、道路の指定などの建築指導や、空き家対策、公営住宅の整備・管理業務などの住宅政策に関わる業務、公共施設の建設など街づくりに関わる業務など、業務内容は多岐に渡ります。地域の活性化や街づくりに関わることができるため、その点にやりがいを感じる人にとっては大きなモチベーションになるでしょう。

●ハウスメーカー
ハウスメーカーとは、日本国内または広範囲の規模で展開する住宅建設会社のことを指します。ハウスメーカーでは、設計や施工が部門ごとに分かれていることが多く、お客様に寄り添いながら、今後の人生を過ごすための住宅を造る重要な仕事を担います。予算から出来ること・出来ないことをきちんとお伝えし、より良い選択肢をお客様にご提案することも、建築士の仕事となります。住宅に興味がある人や、お客様の人生の重要な選択に関わりたいと考える人は向いているといえるでしょう。


これらは一例であり、建築士はさまざまな建築関係の業界や組織で活躍することができます。選択肢(待遇や年収)は多様で、自身の興味や専門性に応じて就職先を選ぶことができます。

穴吹デザイン専門学校で学べる学科

穴吹デザイン専門学校で一級建築士を目指すなら、建築学科です。他にもインテリアデザイン学科では、二級建築士の受験資格が取得が可能でインテリアについても学ぶため、住宅設計をメインにやりたい人はあわせて検討するといいでしょう。

どちらも沢山の仲間たちと共に、切磋琢磨しながら目標に向かって学べるカリキュラムと環境が用意されています。
ぜひ下記のホームページへアクセスし、説明や記事を学校選びの参考にしてください。
現役の建築士が講師だから課題が実践的 
講師の多くが現役で、今第一線で活躍しているということが、穴吹デザイン専門学校の授業特徴の一つ。講師が日々の仕事で実践していることをフィードバックしてくれるので、学びの多い環境です。
講師の経験をもとに出される課題として作った作品は、デザイン業界での就職活動にはマストのポートフォリオに載せる作品としても使えるものになります。

他にも、座学の他にも手を動かして作る課題や作品が沢山あります。また、就職してからのお客様への提案についても学ぶため、プレゼンテーション能力も鍛えられます。

ソフトの使い方も基礎から学びますが、ソフトを使って何が生み出せるか、スキルを活かして何ができるかが大切です。講師や仲間と共に、建築士としてのスキルを磨いていきます。
学校にいながら社会とつながる環境
イベントに参加して憧れのデザイナーと出会ったり、コンペティションに取り組んでたくさんの人に作品を見てもらったり、学校で学びながら社会につながるチャンスがあります。また、業界とのつながりや情報提供を通じて、卒業後のキャリアにつながることもあります。
資格取得に特化したプログラム
これまで、デザインの専門学校の中にある建築学科として、設計(デザイン)力を高めることを大切にしてきた穴吹デザイン専門学校の建築学科ですが、建築士の合格に向けても対策がすすめられるように2023年度より建築士合格特別プログラムがスタートします。これにより希望者は、2年間で「設計(デザイン)力」と「資格力」の両方を高めることが可能になります。
日常で目にする身近な建物。それらが完成するまでには多くの人々が携わっています。建築士もその一員。将来、建築業界の未来を引っ張っているのは、今、建築士を目指しているあなたかもしれません。

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