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フォトグラファーになるには 仕事内容や必要スキルを解説

2023年12月08日

今や写真は、日常において欠かすことのできないものとなりました。
インターネットやSNS、映像メディアにおいても、写真の果たす役割は絶大です。優れた写真を撮影・制作する能力は、ますます求められており、将来性もあります。
しかし、フォトグラファーになるためには、単にカメラを持って写真を撮るだけでは不十分です。撮影することが好きであることだけでなく、技術や知識、独自の視点など、求められる要素は多くあります。
そこで本記事では、フォトグラファーに必要なスキルとそれを学ぶための方法、どんな人がフォトグラファーに向いているのか、どういった就職先があるのか、などを紹介します。

フォトグラファーとは

「フォトグラファー」とは、どんなことをする人のことなのか。「フォトグラファー」に求められる技能や活躍する分野についてみていきましょう。
主に写真を撮影もしくは製作している人

フォトグラファーは、「写真を撮影もしくは制作する人」のこと。
動画の撮影・制作は、ビデオグラファー/カメラマンが行います。スチルカメラなどの機材を使い、人物や風景、建物、商品、食べ物など多岐にわたる被写体を撮影します。
フォトグラファーは、被写体を最も魅力的に表現する撮影方法や技術を身につけていますが、それだけでなく、撮影後の写真の編集や加工なども行います。
フォトグラファーが活躍する分野は、広告、出版、ニュース、ウェディング、ファッション、美容、料理、インテリアなど、様々です。彼らの作品は、私たちの生活のさまざまな場面に登場し、影響を与え続けています。

フォトグラファーのお仕事

では、フォトグラファーは、主にどのような仕事をするのでしょうか。撮影する写真の特徴から仕事の内容も変わります。フォトグラファーが主に撮影する写真の内容と、それぞれの仕事の違いを紹介します。

フォトグラファーが撮影する写真は、主に「商業写真」「アート写真」に分かれます。
「商業写真」は、商品の宣伝などビジネスに利用するための写真や、個人のポートレート撮影(人物撮り)など。企業や商品の広告や出版物、Webサイトなどで使用する写真を撮影することが主な仕事となります。撮影に際しては、商品やサービスの特徴や魅力を最大限に引き出すために、慎重な計画とディレクションが求められます。また、加工技術や製品撮影技術なども重要なスキルとなります。
「アート写真」は、撮影者の内面を発露させるもので、芸術作品として扱われる写真のことを指します。芸術的な観点から写真を撮影することを目的とした分野です。美術館やギャラリーでの展示や、個人の写真集やポートフォリオ作成などが仕事の一例です。撮影技術や表現力を追求し、独自の作品を創り出すことが求められます。そのため、感性や創造力が重要な要素となります。

その他撮影以外の仕事
実際に写真を撮影する以外では、被写体の調整や必要な機材を揃えるなど「撮影の準備」や、スケジュール通りに撮影を終えられるよう管理する「撮影の進行」、撮影した写真から必要なものを選び出し必要に応じて加工を施すなどする「撮影した写真の編集」、さらに撮影に使用するカメラや照明などの「機材の管理」も、フォトグラファーの重要な仕事です。

フォトグラファーになる方法

フォトグラファーになる主な方法は、「独学」「オンラインスクール」「専門学校」があります。
独学

まず、カメラの基礎知識を学ぶこと。

カメラの仕組みや撮影に必要な設定、レンズの種類や使い方などを身につけます。次に、実践的な撮影に挑戦しましょう。被写体を撮影し、様々な角度や構図に挑戦することで、自分なりのスタイルを見つけることができます。

また、インターネットや書籍などから情報を収集することや、フォトグラファーが公開している写真や技術の解説記事を参考にして、より深い知識を身につけることができます。さらに、批評やアドバイスをもらえる場を探すことも重要です。SNSや写真投稿サイトで作品を公開し、他のフォトグラファーや評論家からフィードバックを得ることで、さらにフォトグラファーとしての能力を高めることができます。

独学では、時間や場所にとらわれず自分のペースで学ぶことができます。一方で教えてくれる人がいない分、学びを理解しにくかったり、正確な目標が定まらなかったりする場合もあります。独学でフォトグラファーを目指す場合は、自分の写真を批評してくれる人や自分が目標とできる人に出会えるかどうかが重要な鍵になるかも知れません。

オンラインスクール

フォトグラファーに必要な知識や技術を、オンラインで学ぶことのできる学校もあります。

口コミや評判、講師の実績などをチェックし、信頼できるスクールを選ぶことが重要です。

入学後は、講義や課題に真剣に取り組みましょう。授業の受講や課題提出、フィードバックの確認などをきちんと行うことで、スキルアップできます。また、一緒に学ぶ仲間のコミュニティに参加することも有益です。他の学生や講師との交流は、新たな発見や学びにつながります。
オンラインスクールでは、居住地を選ばず学びを始められる利点があります。

授業の選び方次第では、比較的短い時間で目指す技術を身につけることも可能です。しかし、励まし合い切磋琢磨できる仲間との距離が遠い場合もあり、自分でスケジュールの管理ができることや、勉強を続けるための強い意志を持つことも大切な要素になります。

専門学校

学校を選ぶ際は、カリキュラム内容や講師陣も確認して、自分の目的に合った学校を選ぶことが大切です。

専門学校では、講義より実習に力を入れていることが多くなっています。現場経験者や現在活躍しているフォトグラファーから学ぶ機会が多いことも特徴です。また、専門学校は多くが2~3年制なので、写真に関係するさまざまなことを効率よく勉強できるといえます。卒業後に必要な業界への人脈ができたり、就活のサポートをしてもらえたりする機会もあります。同じ目的を持った仲間と出会えることも、学校に通う魅力の一つです。学生同士で情報交換やアドバイスをし合うことで、モチベーションを高く維持することができます。

専門学校では、より実践的な授業を受けられるメリットがあります。実際に活躍しているフォトグラファーから学ぶことができ、効率よく現場に対応できる技術を身につけられることも魅力です。授業や課題の全てに前向きに取り組み、講師や仲間からの批評を自分の写真に反映させることができれば、さらに能力を伸ばすことができるはずです。

 

フォトグラファーに必要なスキル

フォトグラファーになるために、必須の資格はありません。では、フォトグラファーに必要なスキルは何か?撮影のための技術や専門知識から、被写体やクライアントとのコミュニケーションまで、さまざまな角度からみていきましょう。
構図やアングル、撮影場所などの撮影技術や表現技術
構図やアングルによって写真の印象は大きく変わります。例えば、低いアングルで撮影することで被写体を大きく見せたり、高いアングルで撮影することで被写体の小ささを強調することができます。さらに、撮影場所も重要です。撮影場所選びは、被写体をどのように表現するかにも影響します。例えば、自然の中で撮影することで、被写体の自然な表情を引き出すことができるかも知れません。
カメラの設定や使用するレンズ、照明など機材を扱う技術
撮影する時に露出や色調、シャッタースピードなどを調整し、被写体をより魅力的に表現することができます。また、レンズも重要な要素です。焦点距離や絞りを調整することで、被写体をどのように描写するかが変わります。適切なレンズを選ぶことで、被写体をより魅力的に表現することができます。さらに、照明の設定によって、被写体の明るさや影の表現を調整することができ、被写体をより魅力的に、印象的に表現することができます。
機材の必要数や設置方法
撮影には、カメラやレンズ、三脚、照明機材、バッテリーやメモリーカードなどが必要です。また、撮影場所によっては、バックドロップ(背景布)、スタジオセットなどが必要になる場合もあります。機材の設置方法も重要な要素です。照明設置方法、カメラの高さや角度を調整することで、撮影結果が変わってきます。
現像技術
現在では、「現像技術」は多くは「デジタル写真を編集するための技術」のことを指します。撮影時に得られたRAWファイルを編集し、コントラストや彩度、露出などを調整することで、最終的な仕上がりを作り出すことができます。そのためこの技術は、写真家が表現したいイメージを正確に表現するために重要な役割を果たします。また、プリント時にも重要な役割を果たします。
コミュニケーション能力
フォトグラファーにとっての「コミュニケーション能力」とは、クライアントやモデル、スタッフとの円滑なコミュニケーションを行う能力のことです。フォトグラファーは、撮影の前から撮影後まで、クライアントやモデルのニーズや要望を理解し、最高の撮影結果を得るための情報を収集する必要があります。また、撮影中は、ポージングや表情などの微調整を行い、最終的な写真の品質を向上させることができます。さらに、撮影後は、クライアントとのコミュニケーションを通じて、彼らの要望に応えた写真の編集や修正を行い、最終的な納品物を提供することが重要です。
必須資格はない
フォトグラファーになるために、必ず必要な資格はありません。ただし、「写真技能士資格」「フォトマスター検定」「Photoshopクリエイター能力認定試験」があれば、クライアントに実力を示すことができます。むしろ、日々撮影している作品こそが、あなたをフォトグラファーたらしめる資格となります。

フォトグラファーに向いている人

フォトグラファーには、以下のような人が向いています。

◯時間や約束を守れる人

◯長い移動や重い機材を運ぶ体力のある人

◯レタッチ作業など細かい作業が好きな人

◯集中力と根気のある人
撮影現場では、限られた時間で質の高い写真を撮影することが求められます。信頼を失う原因となるため、時間管理能力は重要です。また、撮影に必要な機材は非常に重く、移動や運搬に多大な体力が必要です。撮影後のレタッチ作業や写真編集も重要な作業の一つであり、時間をかけて細かい作業を行う必要があります。こだわりを持って写真を撮影し制作するためには、全ての過程において集中力と根気を持って取り組むことが重要です。

フォトグラファーの就職先

フォトグラファーの就職先として、主なものは以下の通りです。

◯広告代理店

◯出版社

◯制作会社

◯写真事務所

◯フォトスタジオ

◯レンタルスタジオ

◯フリーランス 
フォトグラファーは、さまざまな就職先で活躍することができます。
広告代理店や制作会社では、商品やサービスの広告写真やポスター、パンフレットなどを制作するため、クライアントとの打ち合わせや撮影、レタッチ作業を行います。
出版社では、雑誌や書籍の記事や写真を制作することが主な仕事です。
また、写真事務所やフォトスタジオでは、ポートレートやウェディング、イベントなどの撮影を行います。
レンタルスタジオは、個人や法人が利用する撮影スペースを提供し、その運営にあたります。場合によってはフォトグラファーとして撮影を担うことも求められます。
フリーランスとして独立して活躍を目指す場合は、自分でクライアントを獲得し、自分自身が企画から撮影、レタッチまで全てを担当することもあります。

穴吹デザイン専門学校で学べる学科

穴吹デザイン専門学校でフォトグラファーを目指すなら、グラフィックデザイン学科です。プロフェッショナルな講師陣と同じ目標を持つ仲間と一緒に、成長できる環境があります。

フォトグラファーからの直接指導

授業を担当するのは、現在も第一線で活躍するフォトグラファーです。

一年次には学科全員で写真の基礎を学ぶ授業、二年次には専攻に分かれて発展的な内容に触れます。

現場の空気を知る講師から学ぶことで、より実践的な技術が身に付きます。

デザインや動画なども習得

グラフィックデザイン学科では、グラフィックデザインを制作するために必要なソフトの使用やレイアウト、発想法もカリキュラムに含まれています。

Webデザインや映像、冊子やパッケージなど、デザインに関して幅広く視野を広げることが可能です。

学科で習得した技術は、フォトグラファーとしての活動に付加価値を与えてくれます。

在学中から作品を社会へ

コンペティションに参加したり、企業と共に案件に取り組んだりする中で、「在学中から社会に繋がることができる環境」があります。

学生の頃から多くの人の目に作品が触れる機会があることは、自身の写真のレベルアップにもつながり、将来への夢への一歩になるはずです。

一緒に頑張る仲間がいる

どんな環境にあっても、努力を続けることの難しさは誰もが知っているはず。

でも、努力を続けているのが自分一人でないのなら……?グラフィックデザイン学科には、写真はもちろん広くグラフィックデザインに関心を持ち、「将来は何かをつくり出すことで生きていきたい」と思う学生が集まる場所です。

一緒に頑張る仲間がいることは、自分自身の学びにも大きなプラスになります。

近い未来、ここで出会った仲間と一緒に、クリエイティブの現場で仕事をする日がくるかも知れません。

今や、写真を目にしない日はない時代。

さまざまなメディアで写真は必要とされており、質の高い写真を撮影、編集できるフォトグラファーの需要は、今後もなくなることはないでしょう。引き続き将来性のある仕事であるといえます。

撮影に関する技術や知識はもちろん、コミュニケーション能力、グラフィックデザインや映像などさまざまなメディアに関する認識など、プロのフォトグラファーには幅広い資質が求められます。独学やオンラインスクール、専門学校と、フォトグラファーを目指すための道ずじは豊富にあります。自分に合う環境で、「フォトグラファーになりたい」というあなたの夢にチャレンジしてみてください。

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