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Webデザイナーになるには?仕事内容、必要スキルを紹介

グラフィックデザイン

2023年11月24日

パソコンやスマートフォンが生活に欠かせない道具になり、検索したらなんでも情報が出てくる時代。企業や商品、サービス内容を伝えるWebサイトは大切な情報発信元の一つです。そんなWebサイトを作る人たちのことを総称してWebデザイナー、Webクリエーターなどと言います。また、オンラインショッピングをはじめ、進学先選び、就職活動、旅行の予約など、様々なことがWebサイトで完結してしまう今、見る人にきちんと情報を伝え、美しく整った見た目と、使いやすい機能性を兼ね備えたWebサイトやWebサービスを作れる人材を求めるニーズはますます高まっています。Webデザイナーにはどんなスキルが必要で、具体的にどんな仕事をしているのか、どんな勉強をしたらWebデザイナーになれるのかを紹介します。

Webデザイナーとは

一口にWebデザイナーと言っても、実際何をする人なのか?Webをデザインするとは何をすることなのかを見ていきましょう。
クライアントの要望にもとづいてWebサイトをデザインする仕事
デザイナーと言うと、ファッション、建築、インテリア、グラフィックなど様々な種類がありますが、Webデザイナーとは、その名の通りWebをデザインする仕事です。クライアントの要望や、解決したい課題に基づいて、それを叶えるためのWebサイトをデザインして形にします。Webサイトは美しい表現ももちろんですが、伝えたい情報を的確に見せる情報設計も大切な要素の一つ。スクリーンの中という制限のある世界で、キャッチコピーやテキストなど言葉の要素と、写真やイラストなどビジュアル要素を組み合わせ、どう伝えるかを考えてデザインするのが腕の見せ所です。
二つの大きな作業、デザインとコーディング
作る上では大きく分けて見た目を作るデザインと、デザインを表示するためのプログラムをするコーディングという作業があるのが大きな特徴です。プログラムによって静的・動的など様々な表現方法も可能です。また、クライアント自身でWebサイトの情報更新が簡単にできるコンテンツ管理システムを組み込んだWebサイトが多いのも特徴。見た目の美的感覚だけではなく、すべての人に分かりやすく読みやすい情報の表示や入力のしやすさなど論理的に考えられる総合的な判断力も必要とされます。

Webデザイナーのお仕事

絵を描くだけが仕事ではないのがWebデザイナー。実際にWebサイトを作る流れから、どんな仕事をしているか紐解いていきましょう。
最初に大切なのは、ヒアリングと方向性を決めるコンセプト設定
クライアントからWebサイト制作を依頼されたら、まずはヒアリングから入ります。何のためにWebサイトを作るのか、作る目的をしっかりと聞くのが重要です。その他にも、どういった事業内容で、企業としてどんなことを大切にしているのかなどヒアリングし、クライアントへの理解を深めていきます。掲載したい情報や写真、会社のロゴデータなどもその際にクライアントへ依頼します。

伺った内容を基に、どういったコンセプトで、どんなふうに作るのか、どんな方が見るためのWebサイトなのか等の情報を整理してコンテンツを決め、サイトマップを作り、全体の方向性を考えていきます。その内容でクライアントにOKをもらったら、具体的な設計、デザインに入っていきます。
ワイヤーフレームで概要を決め、具体的にデザインを進める
クライアントの合意を得たコンセプトに基づいて、デザインする前に作るのがワイヤーフレームと呼ばれるページ内のレイアウト図です。デザインする際に使うソフトは会社によって様々ですが、現在ではXD、Figmaなどが主流になっています。IllustratorやPhotoshopを使う場合もあります。

ワイヤーフレームで、ページのどこに、どの情報を置くかを決めたら、実際のデザイン作業に入ります。コンセプトに合わせた全体のカラートーンやページごとに共通化するデザインマナー、細部の装飾などをデザインしていきます。実際の写真や文字も配置しながら、必要なところにはイラストや、分かりやすい図解などのグラフィックデザインを作るのも仕事です。デザインが整ってOKが出たら、コーディング作業に入ります。
実作業以外にも求められる様々な知識
その他にも、Webサイトを作るためには絶対に必要なサーバー、ドメインなどの契約や設定、検索されること踏まえたSEOやアクセス解析、今や誰もが発信するSNSや、シェアされた際に必要なOGPの設定など、知っておくべきことは沢山あります。今後も情報の移り変わりが速いWeb業界だからこそ、新しい情報を敏感にキャッチしておくのもWebデザイナーにとって大切な仕事です。
Webデザイナーになる方法
Webデザイナーになるには独学か、スクールに行くか、大きく分けて2パターン。メリットデメリット含めて自分に合った方法を見つけましょう。
独学
Webデザイナーになるためには、特に必要な国家資格などはありません。Webサイトのデザインやコーディング、プログラミングなどは、学校に行かなくても、本やWebなどで独学で学ぶことも可能です。PCやソフトなどの必要な機材さえあれば、お金をかけずに自分のペースで学べるのは独学のメリット。デメリットとしては一人でデザインソフトの使い方や、コーディングに必要なHTMLやCSSなどのプログラミング言語を勉強するのは大変な作業。相談相手がいないので、作ったものを評価してもらうこともできません。モチベーションを保つのも正直しんどいこともあるでしょう。また、就職や転職先を探す時も誰とも繋がりがないのは不利になる可能性もあります。とにかく自分自身のやる気次第なのが独学スタイルです。
オンラインスクール
今の時代、オンラインスクールなど、自宅にいながら学ぶことができるスクールが充実しています。オンライン上で検索すると、沢山のWebデザイナー講座があるので、自分の好みや目的にあったスクールを受講するのもWebデザイナーになる手段の一つです。自宅で気軽に受講できるので、学校に行きながらでも、働きながらでも、自分の自由な時間に学べるのはいいところ。期間も内容もスクールによって様々ですが、2~3か月程度の短期集中型でWebデザイナーを目指せる講座もあります。基本一人での学びではありますが、スクールの講師によるサポートも受けられるので、独学よりは繋がりができやすい環境です。受講費用はそれなりにかかりますが、かけた分本気で学ぶ気持ちは増すはず。自分に合ったスクールがあれば、Webデザイナーになる一番早い方法がオンラインスクールかもしれません。
専門学校
将来の就職も踏まえて、通学できる学校で基礎からきっちり学びたい方は、専門学校に通うという選択肢も。PCの使い方から基本的なソフトの使い方、基本を身に着けた上の応用力まで、学校のカリキュラムに沿って体系的に学ぶことが可能です。また、授業で学んだことは、課題を通して理解を深め、スキルが定着するのが学校の良さ。一緒に学ぶクラスメイトが作るものを見て、お互い切磋琢磨できる環境があるのも、勉強を継続するモチベーションにつながります。高校を卒業して入学する以外にも、最近では大学を卒業した後や、社会人として働いた後に学び直したいと入学する方が多いのも専門学校の特徴です。就職にも力を入れている学校が多いので、在学中からWeb制作会社などでインターンシップができることも。先輩後輩のつながりがあると、今後の人生においても役立つ人間関係が築けます。学生なので、ソフトが学割で使用できたり、社会人経験者は職業訓練給付金制度が利用できる可能性があるので、学びやすい環境が準備されています。

Webデザイナーに必要なスキル

熱意と勉強意欲があれば誰もが目指せるWebデザイナーですが、求められるのはデザインセンスだけではありません。Webサイト制作には専門的な知識やスキルが求められます。
関連ソフトを使えるスキル
Webデザインは基本的にソフトを使って制作します。Adobe社の提供するプロ向けのデザインソフトの中でもIllustrator、Photoshop、XDはWebデザイナーには必須と言っていいほどのソフトです。ロゴ制作や作画などグラフィックデザインのできるIllustrator、Webには欠かせない美しい写真の画像加工や編集ができるPhotoshop、ワイヤーフレームからWebやアプリのデザインができるXD。基本的にはこれらのソフトを使いながら、Webサイト全体のデザインをしていきます。どのソフトも機能が多いので、すべての機能を使いこなす必要はありませんが、ポイントになる基本的な機能は知っておく必要があります。クライアントとのデザイン確認のやり取りも、XDのプロトタイプを使って行うのが現在の主流です。その他にも動画編集のできるPremierやAfterEffextsなどの知識を持っていると仕事に活かせるでしょう。また、今後主流となりえそうなFigma、Studioなど、知っておくべきソフトもあるので、常にアンテナを張っておく必要があります。
コーディングに関する知識とスキル
XDなどでデザインしたWebサイトを、PCやスマホのブラウザで表示できる形にするのがコーディング作業です。基本的にはHTMLでプログラムを書き、CSSでレイアウトなどの体裁を整え、JavaScriptでページに動きを加えます。最近ではWordpressやMovableTypeなどのCMS(コンテンツマネジメントシステム)の設置やカスタマイズも主流です。Webデザイナーがコーディングまですることもありますが、デザインとコーディングが分業していることも多く、コーディングで表示側を整える作業をする人のことをフロントエンドエンジニアとも言います。プログラムのソースコードを書いていくのはVisual Studio Codeなどのテキストエディタで記述していきます。その他、サーバーやデータベースなどの通信やシステム構築が必要な大規模なWebサイトやWebサービスには、バックエンドエンジニアが入り連携して構築していきます。Webデザイナーとして、このあたりの知識を持ち合わせていると、かなり強みになります。
UI、UXに関する知識とスキル
UIとはユーザーインターフェースの略。Webサイトのデザインではユーザーが迷わないようなボタンのデザインや配置、全体的な色味や文字の強弱など考えたデザインが求められます。UXとはユーザーエクスペリエンスの略で、Webサイトを通してユーザーが得る体験のこと。会社案内のようなシンプルなWebサイトでも、それを通してユーザーにどう感じてもらいたいのか、問い合わせや採用応募につながるような設計が求められます。ECサイトやオンライン上での登録が必要なサービスなどユーザーのアクションが多いWebサイトではユーザーが迷うことなく快適に心地よく使えるような設計をすることが、継続して使ってもらえる鍵となります。ユーザーの行動全体を考えたUXと、それを形にするためのUIのデザインは、複雑化するWeb業界の中でも、求められる大切な知識の一つです。
マーケティングに関する知識とスキル
UI、UXがきちんと考えられた優れたWebデザインの制作に欠かせないのがマーケティングです。マーケティングとは、より多くのユーザーを集客し、何らかのアクションをして結果につなぐこと。ECサイトを例にすると、数あるECサイトの中から選んで来てもらって、購入したいという意欲を掻き立て、最終的には購入してもらうことです。誘導したWebサイトのデザインはもちろんですが、それ以前に、検索エンジンで見つけてもらうためのSEO対策や、広告配信などの知識も重要です。最近では、SNSを使ったマーケティングも増えています。クライアントがたどり着きたいゴールに対して、他社比較や市場調査などのリサーチから、具体的なマーケティング施策を考えてWebサイトを作っていく、総合的な知識と時代の流れを読む感覚が求められます。
必須資格はない
Webデザイナーになるために、必要な国家資格はありません。Webサイトを作れるようになったら、いつでもWebデザイナーと名乗れます。とはいえ、Webデザイナーに必要な知識は山ほどありますし、技術の進歩が速いので、勉強していかないとついていくのも大変です。自分の得意分野を中心に、専門性の高いWebデザイナーを目指すのか、総合的な知識とスキルを磨いて、チーム全体を率いるクリエイティブディレクターとなるのか、目指す方向は様々です。必須資格がない分、個人のスキルがものを言う仕事なので、自分が目指す仕事や働き方を考えながら意欲的に学んでいく必要があります。

Webデザイナーに向いている人

Webデザイナーに求められる資質は様々です。人と話をするのが好きで深く考えることが得意な人は、クライアントの思いを汲んでサイトをデザインすることもできますし、逆に人と話をするよりは、コツコツ地道な作業が好きな人はコーディングやプログラミングなどの仕事も向いています。デジタルの世界は新しい技術が生まれる速度が速い業界なので、新しい機能や製品に興味がある人にも、仕事を楽しめる環境だと思います。もちろん、絵を描くこと、デザインすることが好きな人にもピッタリの職業ですが、全体として客観的に物事を見ながら情報を整理できる方に向いている仕事です。様々な業種のクライアントやその先のユーザーまで誰もがアクセスできるWebサイトの制作は、多くの人の目に触れ、情報を届ける仕事です。人の役に立つことが好きな人は、Webデザイナーに向いていると言えます。

Webデザイナーの就職先

Webデザイナーとしての技術を身に着けたら、次に考えるのが就職です。受け皿としては、Web制作会社が一番に考えられます。Webサイト専門ではなくてもグラフィック関連を中心としたデザイン事務所や、企業の広告全般をサポートしている広告代理店なども、Webデザイナーの募集があります。会社の規模や特色も千差万別なので、自分に合いそうな所を見つけるために、インターンシップやアルバイトなどで試しに働いてみるのもおすすめです。また、一般企業の中でもWeb担当者を置いている会社もあるので、インハウスデザイナーとして活躍できる道もあります。企業に就職しなくても、実力があれば個人でフリーランスという選択肢もあります。PCとデザインソフト、インターネット環境さえあればどこにいても仕事が可能なのがWebデザイナーの強みです。

穴吹デザイン専門学校で学べる学科

穴吹デザイン専門学校でWebデザイナーを目指すなら、グラフィックデザイン学科です。沢山の仲間たちと共に、切磋琢磨しながら目標に向かって学べるカリキュラムと環境が用意されています。
現役のWebデザイナーが講師だから課題が実践的
穴吹デザイン専門学校の特徴の一つが、講師の多くが現役の第一線で活躍しているデザイナーであること。講師が日々の仕事で実践していることをフィードバックしてくれるので学び多い環境です。授業では、座学の他にも実際手を動かして作る課題や作品が沢山あります。教科書通りの課題ではなく、講師の経験を基に出される課題として作った作品は、デザイン業界での就職活動にはマストのポートフォリオに載せる作品としても使えるものになります。デザインソフトの使い方も基礎から学びますが、ソフトを使って何が生み出せるか、スキルを活かして何ができるかが大切。講師や仲間と共に、Webデザイナーとしてのセンスを磨いていきます。
Webデザインとコーディングの両方が学べる
穴吹デザイン専門学校の授業では、Webデザインとコーディングの両方を学ぶことができます。デザインだけではなく、コーディングの知識があることで、コーダーが作りやすいWebデザインを設計できるようになります。また、小規模な案件であれば、クライアントとWebデザインについての合意を得たら、そのまま自分でコーディングまでできると仕事がスムーズです。もしかしたらコーディングという作業自体に魅力を感じ、フロントエンドエンジニアへの道が開けることも。Webデザインに欠かせないデザインとコーディングの勉強は、これからの働き方の選択肢が増えることには間違いありません。
グラフィックや写真についての授業もある
グラフィックデザイン学科には、Webサイト構築を学べる授業の他にも様々な授業が準備されています。グラフィックデザインでは、ソフトを使った制作・加工はもちろん、アナログのスケッチで物の捉え方を鍛えるカリキュラムも。Webサイトを構成する要素として欠かせない、写真や動画についても学べるので、仕事で必要となる基本的なことは網羅できます。
同級生にWeb以外のスペシャリストができる(かも)
学校という場所で、同級生の仲間がいるのは心強い存在です。同時期に同じ志を持って学んだ仲間は、もしかしたら将来グラフィックデザイナーやフォトグラファーになる可能性も。今の仲間が、未来の仕事仲間としてチームで仕事を受ける未来が待っているかもしれません。学生の時にできた人脈は一生ものです。
今の時代、老若男女問わず、誰もがWebにアクセスして情報を閲覧したりサービスを使える時代。むしろ、これからますますペーパーレス化が進み、様々なことがWeb上で完結する時代となる中で、Webデザイナーのニーズは高まっています。きちんと情報整理された誰にとっても見やすくわかりやすく、使いやすいWebデザインができる人材は必要不可欠です。
Webサイトを作る要素としてはデザインとコーディングを基本として、その他にも求められる資質は沢山あります。自分の性格や得意なこと、置かれた環境を見極めながら、Webデザイナーを目指すことは誰でも可能。独学、オンラインスクール、専門学校など、学び方も人それぞれ。自分に合った方法でWebデザイナーという仕事にチャレンジしてみてください。

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