ひろしま建築学生チャレンジコンペ2019
入選作品賞 受賞
流れ、流れ、流れる
400年続く縮景園の中に流れ続け、止まることを知らない時代の中で廃れることなくあり、これからもあるべき存在。
人はなぜ縮景園に出向くのか。
人はそこで何を感じて帰って行くのか。
市内のビル群の中にあるその神聖な場所で、緑に囲まれ、木々の若々しく生きる様、小さな生物の生きる様に触れ、
光や風の流れに包まれる場所に、人は心を癒されるのである。
そして、人は人工的なものに溢れるこの現代からではなく、光、風、あるいは緑から気づけば既にもてなされているのである。
流れとは全てに通ずるもので、
それは時に、自然の光や風の流れであり、時間の成長の流れであり、人の流れであり、構造の美しい流れである。
人は何を通してそれらを感じることができるのか。
視覚的になのか、体感的になのか、両方からなのか。
室内に光を流し、 風を流し、単純明快なそのグリットはどこか懐かしく、人の心にも安らぎをの感情が流れ出すだろう。
この場所も縮景園に共存していき、廃れることなく、流れ続けるように。