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業界に飛び込んだ卒業生が語る ミナモア建築みどころ

ジャーナル

2025年08月18日

2025年3月にオープンした広島駅直結の商業施設「minamoa(ミナモア)」
多くの人でにぎわう施設内ですが、実はその一部の空間プロデュースを本校の卒業生が担当しています。

今回は、昨年度建築学科を卒業した泉 翔真さんに、設計者の代わりとして施設内の案内をしていただきました。
泉さんは、穴吹デザイン専門学校の先輩にあたる島谷 将文氏、越智 寿美礼氏がかまえる「HANKURA Design」に勤務しています。

まずは、minaoa3Fにある「miobyDoTS(ミバイドッツ)」
一休みにうってつけのカフェや瀬戸内の豊かな食材を楽しめるビストロ、学生から企業人まで多彩なコミュニティがつながるコワーキングスペース、瀬戸内ゆかりの商品が並ぶショップなど、さまざまな目的で人々が集まる複合型店舗です。
「HANKURA Design」が空間デザインを手がけており、1,000以上の島々が浮かぶ瀬戸内を表現しています。
船に見立てたカウンターや、瀬戸内エリアを中心にした世界地図が壁面に貼られていたりと、店舗内には瀬戸内海をモチーフにしたものが散りばめられており、実は店舗の立ち上げにも当校の講師や卒業生、学生が広く関わっています。

ここでは、ミスマッチなく学科を選ぶためのコツや入学までにやっておいた方が良いことなど、これから進路選択をする高校生に向けてのアドバイスも話していただきました!

つづいてmiobyDoTSに隣接する「雁木テラス」へ。ここでは、路面電車の乗り入れの様子を上から眺めることができます。
このアトリウム空間ですが、卒業生である谷尻 誠氏や吉田 愛氏率いる「SUPPOSE DESIGN OFFICE」がデザイン監修を手がけています。
多くの川が流れる広島の街。曲面壁により水面の揺らぎや光の反射が表現され、階段状のテラスは水辺にせり出す「雁木」をモチーフにしています。
まさに”広島の顔”といえる空間を、建築やインテリア業界を志す在校生や高校生に向けて、泉さんにご説明いただきました。

雁木テラスの次は、9F屋上「ソラモア広場」へ。
こちらもSUPPOSE DESIGN OFFICEがデザイン監修を担っています。

広島市街を見渡しながら、デッキの造りや植栽について泉さんよりお話いただきました。
街の様子を上から眺めながら、「学生寮はあのあたりですよ」などと、県外から来た高校生に説明する在校生の姿も見られました。

屋上での説明を終え、ツアーは解散となりました。
たくさんの人が利用する大型施設内のデザイン。泉さんいわく、さまざまな制約もあるなかで卒業生たちがこだわりを持って手がけた空間をきっかけに、デザインという分野により深く興味を持つきっかけになれば幸いです。
日々、空間デザインについて学ぶ在校生にとっても学びを深める機会になったのではないでしょうか。

県外からお越しいただいた参加者さま、保護者さま、そしてご案内いただいた泉さん、この度はありがとうございました。

解散後には、建築業界で奮闘する泉さんに、就職活動のアドバイスを求める在校生の姿も見られました!
きっと貴重なお話が聞けたことでしょう。ぜひ今後の活動に役立ててくださいね。

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