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工具制限でうまれる新しい商品企画

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以前、レーザーカッターの授業が行われたのが夏休み前。そこで理解したレーザーカッターの特性を活かし、商品をつくる課題の成果発表が行われるとのことで、様子を見に行ってきました。

毎年恒例となっているこの企画課題カリキュラムは、実際にレーザーカッターで商品デザイン・開発・製造・販売を行っているSukima.の柳谷環先生に基礎を教えてもらう授業からはじまります。そして2週間+夏休みを経て、仕上げた商品と販促ツールをプレゼンテーションすることになっているそうです。どんなアイデアがみられるか楽しみです。
インテリアデザイン学科と建築学科の2年生も見学にきていて、発表者もちょっと緊張気味です。
Sukima.の柳谷環先生
課題の発起人藤本先生
光を当てるとプラネタリウムになる新しい遊び方を模索する「星座カルタ」。学生の柔軟なアイデアにはいつも驚かされます。
土星の造形に収まるコースター・組み合わせるための構造がそのままコースターの模様にも見えて面白いですね。
夜は「スマホを手放して本を読もう」をコンセプトにスマホを光源にした照明の企画。アクリルに光を通すと削り加工を施した箇所が乱反射して綺麗に光る原理を応用しているようです。でも削り加工を多用すると工賃が上がり原価が上がってしまうそうです。商品をつくるだけではなく、商品を理解してもらうためのポップ、説明書、値付など…お客さんに商品が届くまでにまだまだ考えないといけないことが山積みとのこと。
タングラムとブローチの融合。3cmほどのブローチに、色々な無垢材を切断したタングラムの図形を組み合わせていきます。自分で木製パーツを選びながらブローチをつくれる構造。ワークショップの体験と販売の両目線で買いたくなる仕掛けが考えられています。3mmほどの細かなパーツをつくったり組み立てたり、手仕事としてもしっかり仕上がっている作品で驚きです。
木材(MDF)を柔軟に曲げれる素材に変化させる切断方法を調べ、ニットをキャップにする企画。アイデアを実現するために、接続方法を模索するのにたくさん時間がかかったようです。
商品開発は、仕上げていくために思ってもみなかった「必要な考えること」が待ち受けているそうです。買いたくなる商品の価値。理解してもらうための説明するツール。こだわり過ぎると加工費やパッケージの原価も上がってしまう…。バランスをみながら着地点を見つけたり解決策を見つけていくことがデザイナーのプロのお仕事とのことです。2年生が学生でいられる時間もあと半年。彼らの卒業作品展ではさらにアイデアが詰まった商品企画を見ることができるでしょう。広報としても紹介できることを楽しみにしています。

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