12月4日、アジアの学生を対象にしたパッケージデザインのコンテスト、ASPaC(Asia Students Package Design Competition : アスパック)2018の表彰式が東京ドーム近くの文京シビックセンターにて行われ、グラフィックデザイン学科2年生の栗栖幸太さんが優秀賞(Honorable Awards)を受賞しました。
ASPaCは、日本・韓国をはじめ中国、台湾、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシアでデザインを学ぶ学生が参加するパッケージデザインの国際大会。今回のテーマ、イノベーション(INNOVATION)に基づいた出品総数は3500点にもなる大きなコンテストとなりました。
日本から選出されたファイナリストはわずか4名。そのうち男子は栗栖さんのみ、他の3人は多摩美術大学に通う女子学生たちでした。
栗栖さんの作品「Fish bone」は、ウッドクリップ(木製の小さな洗濯バサミ型ピンチ)と紙で作られた魚の骨の形状のもの。ふつうの商品の見せ方に疑問をもち、一定の間隔で並べることで魚の骨に見立てることができます。挟んでいる数によって大きさが異なり、それぞれ魚の名前が付けられ、アジ、サバ、サンマと変化します。
表彰式以外でも他の国の学生と交流があり、レセプション、ワークショップなどのプログラムのために5日間東京で滞在することになりました。期間中は海外の同世代との友達もできたようで、LINEやSNSの交換など帰国後も交流が続いているようです。このような機会は滅多にないので、栗栖さん自身にとっても非常に良い経験になったようです。
また入選作品(Merit)には同じ学科の横瀬幹弥さんの作品が、佳作には他の4人の学生作品が選ばれ、美大生や芸大生と伍するかそれ以上の実力が証明されたコンテストとなりました。
なお作品の展示は、東京駅前丸の内にあるGOOD DESIGN Marunouchiにて12月6日ー15日まで。大阪展は1月15日-23日大阪市中央区南船場のペーパーボイス大阪で行われます。入場は無料となっておりますので、お近くへ行かれる際はぜひお立ち寄りください。