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学内パッケージコンペティションを行いました
グラフィックデザイン
2023年11月25日
グラフィックデザイン学科2年生が制作したパッケージを対象に、
非常勤講師の先生に審査していただくコンペティションを行いました
(同じパッケージを、「日本パッケージデザイン学生賞2023」に応募しています)。
グランプリは、綾野裕次郎さんの「ボーっと入浴剤」。
準グランプリは以下の二作品でした!
「OPEN EYES」
<コンセプト>
目をテーマにしたカラーコンタクトレンズのパッケージ
<工夫したところ>
目は、カラーコンタクトレンズのカラーになっています。一目でわかるよう、片方は「目」とまつ毛、もう片方は実物に近づけ、目の上に開く瞼を制作しました。瞼を開けると、目が出てきます。全体の色合いは、肌の色味を感じられる、コスメの商品だと分かる色にしています。裏面の文字組は、パッケージの世界観を邪魔しないように配慮しました。
「Doooozo」
<コンセプト>
口を開けば心も開く
<工夫したところ>
新生活で新しい関係づくりのきっかけのために作ったパッケージです。
話題性のあるパッケージにしたかったので見た目や開け方のインパクトを強くすることを意識しました。
丁寧に開けるのではなく、勢いよく開けることがこのパッケージの正解です。綺麗に口が破れるよりも、雑に汚く、自由に破れたほうが面白いし開ける瞬間も直後も話の種になります。
また、開け方によって顔の表情が変わってくる
口に手を入れてお菓子を取る様子や傾けると口からお菓子が出てくるようなシュールな光景になるのもポイントです。開けた後も面白さがあるパッケージになるように考えました。
授業を担当してくださった、
グラフィックデザイナーの関浦先生より講評をいただいています。
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グラフィックデザイン学科 2年生が販促企画演習の授業で、
パッケージデザインを企画、制作しました。
昨年に続き全国の学生が出品できる“第二回 日本パッケージデザイン学生賞2023”に
挑戦しました、テーマ「ひらく」に沿ったアイデアをもとにデザイン画を制作し、
1次審査に全員でエントリー。全国の学生と競い合いました。
その後、授業で全員でパッケージのモックアップ(立体見本)を制作しました。
今年もAPGA2023“穴吹パッケージデザインアワード”を開催して、
学内でモックアップを展示する実物審査を行いました。
今年も清水先生、森田先生、下茂先生に審査員を務めていただきました。
APGA2023出品作品から2作品を講評します。
金賞_グランプリ
綾野裕次郎_ボーッと入浴剤
綾野さんの作品は結果からいうと、
日本パッケージデザイン学生賞2023で大賞を受賞して、
APGA2023 グランプリと合わせて2冠となりました。
デザインは“独創”と“共感”のバランスですが、
この作品はどちらも高いレベルでした。
まず課題設定の見つけ方が独創的でしかも共感を覚えるものでした。
デザイン画のコンセプトによると、
「お風呂に入浴剤を入れることは、自分へのご褒美でもあり、気分を上げる行動ですが、
その事で、入浴剤の袋(パッケージ)がゴミになる」という気づきは大きな発見でした。
実作業としてのモックアップ制作でも、
単純な袋構造を使いながら、その形を台形にすることで、船に見立てるアイデアはフレッシュです。
実際の入浴剤のパッケージをよく観察して、その質感(ツルツルした素材・パッケージの裏面の銀紙)にもこだわり、
素材を探してきたり、商品には必須の成分表記を、船の意匠にかからない、底面に詰め込むという、クレバーな選択もできています。
実はこの作品も昨年グランプリの作品と同様に、この作品も、
一度日本パッケージデザイン学生賞2023に提出した後に、ブラッシュアップのために作り直されています。
そうした、自分の作品への客観視と違和感の修正は、きっと沢山の人に届くのだと思います。
文句なしのグランプリ作品でした。
銀賞_準グランプリ
西坂みのり_OPEN EYES
西坂さんの作品は、アイデアの段階(授業中のプレゼン)から面白いなと思っていました。
ただ、最初のデザイン画の段階の完成度では、少し魅力が伝わっていないなと言う感想でした。
アイデアを直接プレゼンできる対面と、1枚のシートを提出して審査してもらう段階で
伝わる深度が違うことは実際の仕事の現場でもよくあることです。
仕事の場合は直接説明することもできるのですが、
今回のようなコンペでは、やはり提出物が全てとして進行していきます。
だから、提出できるシートには、思いの丈を思いっきりぶつける(しかもわかりやすく)必要があります。
他の人の作品にも日本パッケージデザイン学生賞2023へエントリーしたデザイン画で、
その作品の魅力が十分伝わらなかった作品もあるのでは?と思います。
少し話がそれましたが、作品に注目してみると、
コンタクトレンズ→目 という、ある意味ストレートなアイデアを
ピローボックスという、これも定番の箱(パッケージ)の形態を目の形に見立てています。
リアルな目のイラストが少しグロテスクで目を引きますが、まつ毛の表現も含めて、
全く新しい発明でないが、形になると“この手があった”と人に思わせる力のある作品だと思います。
まさに“枯れた技術の水平思考”を体現したデザインです。
ペールオレンジを使ったヌードカラーの個包装や、箱裏面の文字の組み方もスマートで
医療品(コンタクトレンズ)らしさもあります。
グラフィックデザイン科2年生の前半を使って、パッケージのデザイン、モックアップ制作、
審査会への挑戦を行いました。
デザインは、人に見てもらって、評価されるという側面があります。
審査会を経て、アイデアが伝わったことは嬉しいと思うし、
悔しいと思ったことは次への糧になるはずです。
もっともっと、世の中にあるデザインを見てみましょう。
見ることが、次に自分が作品を見せる時に役立つはずです。
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