11月3日(水・祝) 第26回 高校生デザイン大賞 入賞者表彰式を執り行いました。
今年のテーマは「↺(Re…)」。
応募総数 429点のなかから 大賞として選ばれたのは、 倉敷翠松高等学校 楢木 歩美さん。
テーマの解釈と、タイポグラフィを用いた 完成度の高いデザインで 受賞を勝ち取りました。おめでとうございます!
審査委員長 納島正弘先生より、今年度の総評をいただきました。
「ここ数年、応募作品の傾向に よい意味での変化が見られ、審査する側として とても楽しみになってきました。
以前のデザイン大賞はイラスト展に近いものだったんです。というのも、高校生たちにあたえられたテーマが非常に曖昧でフワッとしたものだったので、作者の衝動でつくったような作品の応募が多かった。そこを改善し、近年は明確なテーマを設けるようにしています。
デザインをするうえで テーマはとても重要です。社会や企業など、相手が抱えているテーマ・問題に対して、デザイナーは 描写力や造形技術で解決し、答えを導き出していきます。「表現するためのタネが、相手のなかにある」というのがポイントです。
さて、今年のテーマは「↺(Re…)」でした。これを皆さんがどのように理解して、どうやって伝えるか。こちらが設定したテーマに対して ちゃんと答えてくれているかどうかは、審査をするうえで大きな指標となります。
「↺(Re…)」 という言葉に対して こういう切り口で答えたんだ、というのが評価につながり、イラストの上手さや ものづくりの技術の高さを競う コンテストとは、そこが大きく違います。
そういう意味で、最近の応募作品は 見ていて非常に 面白いものが増えたように感じます。
この 取り組みを通じて、高校生の皆さんの間で デザインに対する意識・関心が高まってくれていれば幸いです。」
表彰式を終え、作品講評会に移ります。
今年はトークショー形式。
「今回のデザインのポイントは?」
「ここは、なぜこのように表現したの?」
受賞者と審査員の先生方とで、作品をはさんで 語り合う 楽しい時間になりました。
高校生のうちに プロのデザイナー・クリエイター視点から作品を評価される機会も めったにないので、ぜひ これからの制作に活かしてくださいね。
お休みのところを足をお運びくださった出席者の皆さま、
ならびにご出品いただいた すべての方々、 誠にありがとうございました。
入賞した20作品による 作品展を開催しています。
入場無料で どなたでもご鑑賞いただけますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
開催期間:11月4日(木) ~ 11月17日(水) 9:00 ~ 17:30