小さいころからイラストを描くことが好きで、「イラストを描きながら生活できたらいいな」と考えていました。
穴吹に入る前に装丁イラストの仕事をしたことがあるのですが、イラストだけでなくデザインからまるごと作れたら楽しいだろうなと思い、デザインも勉強してみたいと思うようになりました。

もともと呉高専で別の分野の勉強をしていましたが、だんだんとデザインやイラストの仕事に興味を持つようになりました。
進路に迷っていたとき、友人に専門学校という選択肢を教えてもらいいろいろと調べていく中で、「ここなら自分の知りたいことが一番学べそうだ」と感じたので穴吹を選びました。

また家から電車に乗って通えるということも大きかったと思います。
呉線に乗って瀬戸内海を眺めたり、季節の移り変わりを感じたりしながら通学する日々は、作品を制作するうえでかけがえのない大切な時間になりました。

ぼくはまだ社会人になったばかりで、うまくいくかどうか不安になることもありますが、そんなときこそ思い切って挑戦してみることにしています。
自分の技術不足でイメージ通りに仕上げられなかったり、思った以上に時間がかかったり、大変だと感じる場面もあります。

それでも、思い切ってチャレンジできる場所で、毎日作ることを考えながら過ごす生活はとても充実していて、楽しい日々を送ることができています！

『そらのことばが降ってくる』

髙柳克弘　作／ポプラ社