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山根 利之
建築家

叢広島本店

日 本 空 間 デ ザ イ ン 賞 2024
JURY PRIZE 審査員特別賞 / 黒田哲二賞

住宅街に佇む築45年の木造民家を、サボテンや植物を扱う店舗への改修。
日常との境界を生み出す為に、コールテン鋼の大壁をアプローチに設けた。
大壁を抜けると、全て白く塗られた半屋外スペースが現れる。
内部は長年、民家を支えてきた既存木造の軸組を仕上に表し、床は左官仕上、残した床の間や障子、壁や建具はありまま民家としての時間の痕跡を白く塗る仕上とした。
訪れる人々と植物が出会うまでの過程が、鮮明に記憶に残る物語を感じられる店舗となった。

U

サンワカンパニーデザインアワード2023
施工事例部門 新人賞

これは川を望む立地に建つ築50年のマンションの全面改修である。
共用部として動かせないPSが中心にあり、許容すべき存在をどうにか生かせないかと考えU型の家とした。
東側のIの部分に居室3ブースをワンルームに配置し、連続するテラスに露天風呂を配置した。
南側のーの部分には川からの風と光が燦々と注がれるようLDKを配置し、テラスの植栽を介し川から心地良い光と風が入り込む計画とした。
西側のIの部分には洗面室、バスルーム、サウナと水廻りとした。
既存のマテリアルが持つ可能性を引き出し、新たにシンプルな平面構成と素材本来の要素を生かす仕上とした。
自然環境と室内外が曖昧な連続性を保つU型の家となった。


THE TRIANGLE(竹林の家)

NICHIHA SIDING AWARD 2022 ゴールド賞受賞

これは広島市内の高台に建つ2階建ての住宅である。
敷地は竹林に囲まれ、恵まれた自然環境の中に柔軟に溶け込む計画としている。

1Fはリビング、ダイニング、キッチンと水廻り、パウダールーム、ドライスペース、和室と生活空間を最小限なシンプルな構成として、大きく吹抜を配置したリビングから恵まれた自然環境を最大限に取り込める様に広大なデッキテラスを設けた。

周囲の自然環境を豊かに室内に取り込む事で、新たに計画した植栽を建築に一体化することにより、外部と内部、過去と現在の周囲との境界線がより曖昧となり、プリミティブな建築として周囲の自然環境と融合し、末永くこの敷地に溶け込まれていくことを意図している。


THE ONE

エコ電化住宅作品コンテスト2015
リフォーム部門 佳作

これは築40年のRC造マンションの5LDKから住居兼事務所の大空間のワンルームへの全面スケルトンリノベーションである。

大空間のワンルームの中心に水廻りの島を配置した。一直線に続く家事動線を作り、日常の生活動線はもう一方で各個室へアプローチできるようにしている。 この回避できる島を中心に配置することにより、家事動線と生活動線の2つの動線が生まれ、住居と事務所という機能の両立を図っている。
上部にLEDの間接照明が組み込まれた高さ1800mmとした各個室の間仕切り壁は、マンションでは暗くなりがちである各個室の採光を確保しながら南東の開口部へ抜ける通風を確保している。

THE THREE

これは、広島市内の市街地に建つ3階建の住宅である。
1階はガレージを十分に確保するためにS造として、2、3階は木造の混構造とした。

「永い時を経ても美しい家。」

TIME LESSなデザイン、性能、設備で住まう人の生活をより豊かに。そして、街の風景をより美しく。をコンセプトに施主様と緻密な打ち合わせを重ね、市街地に建ちながら自由に空を得る事ができる3階建の住宅としての新しいスタンダードとなり、このTHE THREE/空を包む家 と共に、周辺地域がより美しい街となる事を願っている。

開口部は方位により大きさをコントロールして、天窓からも光を取り入れることで各室が常に光と風を感じる事ができ、四季を感じられる豊かな住環境となるように努めた。
3階にはプライベートを確保しつつ、この住宅の最大の要素である空と風と眺望を自由に得る事ができるスカイテラスを設けている。

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