写真家 石川直樹さんトークイベント「GasherbrumⅡ&K2 / まれびと」
1月24日(金) 石川直樹さん新作写真集の刊行記念トークイベント&サイン会が開催されました。
『GasherbrumⅡ』(SLANT)、『EVEREST』(CCCメディアハウス)
今回のトークイベントは二部構成。
前半では『GasherbrumⅡ』についてお話いただきました。
ガッシャ―ブルムは中国とパキスタンの国境に位置するカラコルム山脈の一つで、その名は「美しい山」を意味します。
昨年の夏、二度目の“K2”登頂に挑んでいた石川さんは、天候の悪化により頂上を目前に引き返すことを余儀なくされます。
失意にあった石川さんでしたが、友人のシェルパ(現地の民族)の誘いで、当初は登る予定のなかったガッシャーブルムに挑みます。
世界最難関と言われるK2登頂から 続けざまとなる過酷な旅を、スライドで体験しました。
なかでも興味深いのは、現地のシェルパ達との交流のお話。
登山をする者にとっての荷物運び、ガイドとして雇われていた 彼らの生活や気持ちの変化について 語っていただきました。
後半は日本各地の「来訪神」を追った写真集『まれびと』について。
よく知られるのは「ナマハゲ」ですが、その他にもユニークな神々が日本に残っている事実に驚きです。
日本古来の神でありながら、どこか東南アジアを感じさせるデザインなのが面白い。
石川さんが10年にわたり追い続けてきた 来訪神の儀礼と人々について、貴重なVTRとともに解説していただきました。
また、イベントの最後にはサイン会が設けられ、ご来場の方々と和やかにご交流いただきました。
石川直樹さん、お越しいただいた多くのご来場者の皆さま、まことにありがとうございました!