2025年07月04日
建築学科、インテリアデザイン学科1年生を対象に、住宅設備機器を扱う株式会社LIXILさまより特別講義をしていただきました。
今回は、LIXILさまの人気商材で、調湿・脱臭などの機能をもつタイル建材「エコカラットプラス」の商品特長や施工事例をご説明いただいました。
建築・インテリア空間を構成しているものの総称を「インテリアエレメント」といいます。
インテリアエレメントの種類や素材について知ることで、単純に空間の見た目を良くするだけでなく、安全性、機能性、快適性、経済性などといった多角的な視点から、より質の高い空間をクライアントに提案することができます。
まずは、LIXILの末岡さまから、実際の商品も見せていただき、ご説明をうかがいました。
タイルの種類によって、質感や厚み、きらきら輝くものまでさまざまで、実際に触ってその違いに思わず声を上げる学生もいました。
講義の後は、いよいよ実践です!
今回はLIXILの皆様にご指導いただき、タイル貼りに挑戦しました。
3チームに分かれて、それぞれ異なる種類のタイルを貼りました。
A班が「ニュートランス」
幾何学的なレリーフが特長です。スタイリッシュな空間のアクセントにおすすめのデザインです。
B班が「ヴァルスロック」
スイスのヴァルス地方で採掘される石材の意匠を使いやすくアレンジしたデザインです。
C班が「サンティエ」
石を再現した質感と3つの形状を組み合わせたパターンが特長のデザインです。
まずは、メジャーを使ってサイズを測り、「割付」をしていきます。
タイルの施工前の準備では、バランスよくタイルを貼るために「割付」が非常に重要です。
そのあとは、専用の接着剤をまんべんなく塗っていきます。生クリームを絞ってケーキを作っているような雰囲気ですが、質感はもったりとして重たいそう。
学生たちは、かわるがわる役割を交代しながら作業を進めます。
各チーム、無事完成しました!
まずは、A班の「ニュートランス」
照明を当てると、幾何学模様がよりはっきりと浮かび上がります。
光を当てる方向や角度、暖色か寒色かによって表情が変わるので、さまざまな演出ができます。
B班の「ヴァルスロック」
照明の距離で陰影や凹凸の出方が変わるため、演出したい雰囲気によって調整が必要です。
最後はC班の「サンティエ」
照明を当てるとラメのようなきらめきが現れ、高級感を演出します。
空間デザインにおいて照明が重要な役割を果たすように、タイルもまた、照明との組み合わせによってその魅力を最大限に引き出すことができます。
タイルの表面は、釉薬の種類や加工方法によって多様な質感を持つため、照明の当たり方次第で空間に様々な印象を与えることができます。また、タイルの目地もデザインの一部として非常に重要であり、照明は目地の見え方にも大きく影響します。
LIXILさまがあつかうエコカラットプラスは、石、木、布、土など、自然素材をモチーフにした多様なテクスチャを持っています。照明はこれらの素材感をより鮮明に、かつ魅力的に引き出す役割を担います。
講義の最後に、玉田先生と末岡様から、本日の講義内容の総括をいただきました。
学生からの質問にも、末岡さまより丁寧にお答えいただきました!
今回は、インテリアエレメントのひとつである「タイル」について、実践を交えて学ぶことができました。
ただ資料を見るだけでなく、実際に目で見て触れることで、素材が持つ多様な表情や特徴を肌で感じることができ、理解が深まったのではないでしょうか。
LIXILさま、末岡様をはじめスタッフの皆様、この度は貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。
やりたいことを
みつけよう!